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経絡経穴図の特色

古典医学と現代医学の融合

  • 経穴は『甲乙経』を採用
    『甲乙経』は古い時代の穴を忠実に表現した古典医学書であり、かつ経穴が最も多く記載された文献です。その部位は各穴名の文字の本来の意と解剖学的特徴、部位、形状が一致しており、体表解剖とも極めてよく一致しています。
  • 流注は『霊枢』経脈篇を採用
    『霊枢』経脈篇は経絡の流注の原典であり、最古のものとされており、『霊枢』経脈篇の流注は東洋医学の「陰陽」の原理に従い、筋肉を山、筋間を川として、筋間を経が川のように流れるものとして人体解剖学的特徴と一致しています。
    また、『甲乙経』の流注も『霊枢』経脈篇に一致しており、本図はこの『霊枢』経脈篇と『甲乙経』に基づいた流注です。
  • 長さの基準に十二支尺寸法を採用
    『霊枢』骨度篇は、身体各部の長さに一致しない部分があり、歴史的経験の中で『人の身体に合致する尺度』として考えだされたのが「十二支尺寸法」(身体を十二の部位に分け、十二支の名前を付けて表現したもの)であり、『体表解剖』と一致するこの尺度を基準としました。
    図の各部に「十二支尺寸法」と「基準尺度」を明記しました。
    また、「十二支尺寸法」でなければ、穴名の「字」の意味と解剖的部位が一致しません。
  • 現代の『体表解剖』にマッチ
    金子丑之助の『日本人体解剖学』を主とし、また、他の解剖学書を参考にして完全な解剖図に経絡の走行の細部を正確、精細に表示しました。これにより、穴の位置、流注が正確に把握でき、助穴が極めて容易に出来るようにしました。
  • 分かり易さ、見易さの追求
    表経を出来るだけ詳しく記入しました。
    経絡の流注の色は配色された五行の色に近いものを使用しました。白は分かりづらいので、「青色」にしました。(木=緑、君火=赤、相火=ピンク、土=オレンジ、金=青、水=黒)また、督脈、任脉は茶系統にしました。
    経絡の流注は陽経を(-------)、陰経を()としました。
    五行穴も経の色と同色で塗り潰しにしました。他の要穴は異なった色で中抜きにしました。
    解剖図は向かって左を骨、右を筋肉とし、経穴の流注・経穴の位置が解剖学的に分かり易くしました。
    体表解剖の色合いは出来るだけ薄くし経絡と経穴の位置を見易くしました。
  • 経絡・経穴の裏付け
    この経穴の出典は、自著『鍼灸医学』昭和52年6月に南山堂より出版、次いで平成15年3月に南山堂より自費出版した『鍼灸医学』第二版に詳しく記載してあるので参照してください。
    経絡・経穴の部位や走行は、裏付けとして『鍼灸医学』に詳しく記載しています。


参考文献

 
  『日本人体解剖学』金子丑之助(南山堂)
  『人体解剖学』藤田恒太郎(南山堂)
  『図説人体解剖学』益田 栄(文光堂)
  『分担解剖学』森 於莵、他(金原出版株式会社)
  『鍼灸医学』濱添圀弘(南山堂)

  著者 濱添圀弘
  略歴 元鹿児島鍼灸専門学校教論
     (社)全日本鍼灸学会第46回学術大会・大会会長
     (社)全日本鍼灸学会関東甲信越支部相談役
     (社)全日本鍼灸学会東京地方会参与
      素霊学園 東洋鍼灸専門学校講師

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